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elementscapes
        最新アルバム「elementscapes」2015/4/26 release

Symphonic Fantasies

9月12日にドイツで行われたゲーム音楽のオーケストラ・コンサート、現地でTV中継されたらしくYouTubeに映像が上がってました。
光田さんや菊田さんが日記で書かれていたことで知ったのですが、ゲーム音楽のコンサートはもう何度も行われてきたので当初はさしたる関心はありませんでした。しかし映像を観てみるとコーラスやパーカッション・ソロのフィーチャーにとどまらず、非常にマニアックな選曲が含まれていること(FF6のダンジョン曲やクロノ・クロスのミゲル戦、聖剣伝説2の呪術師(!)*1など)、そして旋律の混ぜ方が柔軟であること(クロノ・トリガーとクロスを混ぜる、FF7の爆破ミッションにチョコボのフレーズを入れるなど)…とにかく今までにない先進的な試みがいくつも成されているのです。特に気に入ったのは上記リンクの聖剣伝説2のメドレー。オケで聴くのが初めての作品ということもありますが、イントロやアウトロでの自然音の再現など、世界観の構築に注ぐ情熱が凄い。弦の特殊奏法や風音を巻き起こすウィンドマシーン(パーカッショニストが担当)はまだ分かりますが、コーラス隊の手を擦り合わせる音や楽譜をパタパタさせる音、フィンガースナップ(いわゆる指パッチン)での水音の再現など…徹底してます。すごい。この辺りはアレンジ・アルバムの「Secret of Mana」を思わせるサウンドで、編曲者の方はおそらくこちらも聴いておられるのではないかと思います。しかしアウトロの水音はイントロとは一味違うのですが、どうやって出しているのか…お客さんが笑っていることを考えると口でパクパク音を出してるとかだと思いますが良く分かりません(笑)。

聖剣伝説2 シークレット・オブ・マナ

聖剣伝説2 シークレット・オブ・マナ

リハーサルに一週間費やしたというのも納得の高難度の編曲、とにかく芸術性を突き詰めた内容になっているので受け入れがたく思う人も居るかもしれませんが、個人的には拍手を送りたいと感じました。菊田さんもブログで書かれていますがゲームは本来遊びを提供するものですし、こういう柔軟なアレンジが成されるにはとても相応しいと思います。いわばこのコンサートは、オケにロックバンドを取り入れた植松さんの精神をクラシカルな現代音楽のエッセンスで試みたものと言えるかもしれません。

*1:インドネシアケチャを取り入れたボス戦闘曲で、当時多くのプレイヤーがぶっ飛んだと思われます。貼付動画の後編で聴けます