M3-2022秋 終了報告
10月30日(日)M3-2022秋即売会におきまして、新譜シングル『小フーガを伴うオスティナート・ロック』(Ostinato Rock ...and Fughetta)を発表しました。
- Ostinato Rock
- Nowadays(, in Obihiro, August 2022)
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ここ一年ほどピアノ・ソロによるソナタ形式の作品が並んだこともあり、ようやくクラシックスタイルを離れ、ピアノ・インストに回帰。とはいえ、間奏で小さなフーガが厳格に奏されるのは、一年にわたるクラシック傾倒の間に高まったのはロックしたい感情だけではなかったのかもしれません。
1. Ostinato Rock
— VUTTER (@VUTTER) 2022年10月29日
・オスティナート
低音のリフ(繰り返し音型)。これまでも192シリーズなどで行ってきたが、グランドピアノの低音をここまで強調したのは初めてかも。ウニウニ動くベースラインが好き。同種の人には響くかも。
・往年RPGバトル曲
— VUTTER (@VUTTER) 2022年10月29日
8ビート、アップテンポ、ピアノロック。古き良きシンセ。疾走感がありつつも、程よいチープさ、チャラさ。最近のクラシカルな曲が多かったイメージを敢えて破壊。
・シンプルな生音(ドラムス)
— VUTTER (@VUTTER) 2022年10月29日
手数王の山脈氏(@3myaku)になるべくシンプルな演奏を発注。最後のポリリズムなど、制約のなかで限定的に発現した凝った部分が利いている。
・シンプルな生音(ピアノ)
— VUTTER (@VUTTER) 2022年10月29日
ベースと旋律の僅かなパターンしか弾いていない。近年、子供でも出来るようなシンプルなパーツで立体的な曲を作りたいと思っている。それを地で行くスタイル。
・フーガ
— VUTTER (@VUTTER) 2022年10月29日
全体的に軽いイメージの音楽のなか、間奏の限られた小節のなかだけ厳格さを出す。四声、主調と属調、嬉遊部、ストレッタ。軽薄さと厳格さの対比
・虚脱感のあるバス
— VUTTER (@VUTTER) 2022年10月29日
8ビートの最初の2音にEとHを配し、残りを間の6
音でランダムに配置する子供の頃からの即興遊びをロック・ベースに昇華。今回3パターンを入れたがライブではランダムに演奏できる部分。
ツイートの羅列はあまり好きではないのですが、今回のポイントが概ねまとまっていますのでそのまま引用してしまいます。
片やB面は打って変わってサウンドスケープ作品。要はストリートピアノの録音なのですが、帯広のアトリウムは天然のリバーブが上質で、音楽的な部分以外の付加価値を込められたように思います。
2. Nowadays(, in Obihiro, August 2022)
— VUTTER (@VUTTER) 2022年10月29日
帯広とかちプラザのアトリウムピアノにて演奏。
地上6Fまでの吹き抜け空間では、ピアノを一音押しただけで極めて豊かな音量と残響が生じる。Nowadaysという静かな曲で、空間の調和を乱さず音楽を挿入できるかの試み
サウンドスケープであり、純音楽ではない。空気の音、人声、1F喫茶店から響く食器のぶつかる金属音。それらすべてにアトリウムの天然リバーブがかかっている。この上に人工的なリバーブを加えてはもったいない。天然残響の缶詰をお届けする。
— VUTTER (@VUTTER) 2022年10月29日
※原曲のNowadaysはアルバム"missing"の3曲目に収録されています。https://t.co/HuJsVm2i2h
— VUTTER (@VUTTER) 2022年10月29日
通販はバター工房オンラインショップにて取扱中です。この記事の執筆段階ではまだ在庫があります。是非に。
ご来場くださった皆さま、また通販にてお手に取ってくださった皆さま。ありがとうございました。
次に何を打ち出すかについては、幾つかの思いがあります。一つはベスト・アルバム(というほどの曲数にはならないかもしれませんが)的な曲集。私の制作スタイル上、複数のアルバムにキラーチューンが点在している状況に一石を投じたい。もう一つは、次なるアルバム。2020年夏にスケッチした曲や(何度か配信で披露しています)、その後の映像音楽制作からこぼれ落ちた曲片など、仕上げたい・まとめたい音楽がライブラリに散らばっています。これらの一部または全部を、来年中にお届けすべく用意を進めていきます。