歌モノ作りの話
すぐにやるわけではなさそうだけど、ちょっと興味が沸いてきている歌モノ作りの話。
- ここ最近歌モノを作らないの?とか歌い手をプロデュースしないの?とかいう話を振られるのだけど、現実的なのはボカロだと思う。インストだけでなく歌作りにポップさを求めるというのは確かにありかもしれない - 11/7 6:40PM
詞のある歌
ポップな音楽を打ち出したいという意味で歌モノを作るなら、歌詞は日本語にして聴き手と共鳴できるようなアプローチにしたい。そしてボカロに歌わせるとしたら、単なるポップではない自分らしいサウンド(たとえばクラシカルな音を混ぜるとか、ソリッド・ピアノを乗せるとか)で独自色を打ち出すべき。友人の巡音ルカアルバムのために提供した「最後の叫び声」でその種のことは試せているけど、あれは猟奇的な曲になったので(笑)自分でやるならもっと共感を呼ぶようなものを作りたい。
詞のない歌
ポップでなくとも声を使いたいという意味なら、『DIGNITY』までのアルバムで作ってきたファンタジー寄りの世界観の曲で歌を使うという方法もある。この場合はむしろ歌詞はそんなに必要ではなく、造語詞や母音のみといった方法でも良い。そういう意味ではボイス音源を使った『COMFORT』の「誰がための歌」とか、『Compound Butter』の「Destino」(シクヘタのカッパバナナと言った方が通りが良いかも)で先駆けたことは既にやってきているのだけど。
自分の作りたいサウンドはまずもってインストゥルメンタルなんですが、プロデュース的なことはしないの?と問われたときに「歌」というキーワードが出てきたという話でした。半年以上オリジナルインストモードで活動してきてすぐ次作に進むのも無理な話なので、こういった別のアプローチを考える期間というのは意外に重要。去年も東方アレンジ『TOHO MEZZO FORTE』をやったことで得た経験がいろいろな面で今回の『MOVE』に繋がっています。マスタリングや生音・打ち込みの兼ね合いから、アルバムの構成、各曲のアレンジ・アイディアに至るまで。