遅くなりましたが、M3-2016秋にて新譜シングル『Across the Bridge』を発売させていただきました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
- Across the Bridge
- Grand Madam
1曲目のAcross the Bridgeは、元々は映像音楽として書き始めました。橋上を自転車で駆け抜ける絵から想起した爽快なテンポのアコースティック・ナンバーです。少し寂しげな中間部を挟みますが全体的に明るめの強調 https://t.co/Q7zLAKoUOb #M3秋
— VUTTER@3/1新譜発売 (@VUTTER) 2016年10月25日
×強調 ⚪︎曲調
— VUTTER@3/1新譜発売 (@VUTTER) 2016年10月25日
ツイート内にもある通り、映像からの着想。純粋に音楽として作る場合には出てこない爽やかさ、純粋さのようなものが内包されていると思います。ヴァイオリンを入れることは決めていたわけではありませんでしたが、楽曲のイメージに引き出されたのか自然とメインメロディに収まりました。演奏はJACKさん。
動画で言うところの2:49~にあたる「ラーミラ・レード#シ・ラーミラ・ミード#シ」のメロディは半年くらい前に何気なく思い付いた旋律で、元々はもっと明るく元気な曲になるだろうと思っていたもの。Across the Bridgeも明るい曲だとは思っていますが、もっと感情の機微を含んだ明るさだと思っているので、このメロディがはまったのはなかなか意外なことでした。
2曲目のGrand Madamは祖母に委嘱されて書いた曲。明るい曲を、と言われましたが祖母にはどうにも高貴なイメージしか湧かない。都合お洒落な和音は全て拝し、シンプルでクラシカル、でも少しリズミカル、そんな二重奏曲にしました。 https://t.co/tUJpC9QZgv
— VUTTER@3/1新譜発売 (@VUTTER) 2016年10月25日
×拝し ⚪︎排し
— VUTTER@3/1新譜発売 (@VUTTER) 2016年10月25日
上記のような理由から、感性だけで書いてしまわないよういきなりスコアに打ち込む形でピアノを介さずに書きました。ちょうど昨秋の即興メヌエットと同じようなやり方ですね。自分のようで自分でない曲ができるのは面白いです。
祖母の90年近い人生を現すには幾分短い曲になってしまったのですが、本人曰く「これくらいで丁度良い」とのこと。高貴なイメージはしっかり出せたと思っていますが、一方で周りからはRPGの町っぽいと良く言われます。そのRPGはたぶんドラクエのことだと想像されますね。今回私が採ったのがクラシックの音楽スタイルですので。
オンラインショップ取扱開始
新譜シングル「Across the Bridge」のオンラインショップ取扱を開始しております。在庫僅少となっておりますのでお早めのご利用をお勧めいたします。
こっそりと昨秋のシングル「ヴァイオリンとピアノのための"Expectation"を値下げしております。こちらも是非この機会に。
今後について
まず、2017年2月頃を目処にライブを打ちたいと考えております。今年5月のソロライブelementscapes、7月のバンド編成ライブではお届けできなかった曲を主に組むことになるでしょう。シングル等でカッチリと質を高めた作品を発信していくのも大事ですが、ライブで演奏面の個性をお見せしていくことも肝要。これにとどまらず頻度を上げていきたい部分です。
一方で、そろそろアルバムを出したいと思っています。前作elementscapesはDIGNITYの系譜のアルバムでしたが、今回はより生演奏寄りの、とはいえMOVEやPARALLELほど攻撃的ではない、落ち着いた系統の曲が多くなるかと思います(そういう意味ではCOMFORTやVEILに近いでしょうか)。もっとも、上に書いたように演奏でぶつけたいという感情も燻ってきていることを考えると、動の要素も顔を見せるか、ないしはさらに次のアルバムはそちら方向にフェーズしていくことが予想されますが…どうでしょうか。じっくり見極めていきたいと思います。