1/16 Keita Kawabata LIVE 終了報告
1/16下北沢mona recordsライブ(+ツイキャスプレミア配信)、無事終了いたしました。ご来場いただいた皆さま、オンライン視聴くださった皆さま、ありがとうございました。
セットリスト
OP. Awakening II(抜粋)
1. In Reality*
2. Move IIMC(BGM: 未公開楽曲)
3. 192 II
4. 白の城塞
5. Invincible
6. 夢から覚めて*
7. Across the Bridge
ED. 真白なる朝(抜粋)(*初演)
元々は2020年6月に行われる予定だったライブ。自粛要請のため延期となり、今回も緊急事態宣言下ではありますがイベントのガイドラインを満たしていたため客席間引き・曲間換気等の対策の上で実施となりました。
— VUTTER@1/16下北沢ライブありがとうございました (@VUTTER) 2021年1月17日
ライブハウスでの演奏に加え、ツイキャスプレミア配信でオンライン視聴が可能でした。私の把握している範囲では、オンラインの比率は8割を超えていたと思います。
— VUTTER@1/16下北沢ライブありがとうございました (@VUTTER) 2021年1月17日
目に見えるお客さんが少ないので特にMCの時など空気感が難しかったですが、一方で普段からピアノ配信で見えない方々へのパフォーマンスをやっているので、その意味ではそこまでの戸惑いはなく出来たかなと思ってます。
— VUTTER@1/16下北沢ライブありがとうございました (@VUTTER) 2021年1月17日
選曲についても少し触れておきます。
— VUTTER@1/16下北沢ライブありがとうございました (@VUTTER) 2021年1月17日
今回のライブは元々昨年6月開催予定だったので、当初は一番新しい曲であるSolid Blastを(共演の可能性も含めながら)プログラムに取り入れていたのですが、緊急事態宣言下でそれも難しくなりリセットせざるを得ませんでした
— VUTTER@1/16下北沢ライブありがとうございました (@VUTTER) 2021年1月17日
今年1月にライブを順延することが決まったのは、秋も深まった昨年10月末頃。この頃の私は折からの映像音楽制作と日常の仕事でなかなか時間が取れず、選曲については年末頃になってようやく考えることができました
— VUTTER@1/16下北沢ライブありがとうございました (@VUTTER) 2021年1月17日
2016年に一度mona recordsさんで映像付きソロ・プラグドライブ(elementscapes)をやっていたので、それをベースに組み立て始めました。当初はelementscapesの曲(砂塵の渓谷・闇に翠の灯る洞窟など)も今回取り上げようと思っていたのですが、結果的に白の城塞だけが残った形です。 pic.twitter.com/2BSwq7MJKb
— VUTTER@1/16下北沢ライブありがとうございました (@VUTTER) 2021年1月17日
以下、各曲について触れておきます。
OP. Awakening II(抜粋)
浮遊感のあるイントロを狙って選曲。しかしAcross the Bridgeではなく、In Realityにシフトします。
1. In Reality
近作で唯一初演できたIn Reality。ライブの第一音ということで、冒頭伴奏をすべて自分の録音演奏に任せ、メロディだけを太刀の一振りのように弾いてみました。プラグドだからこそ出来る手法です pic.twitter.com/3dXiHX4FiM
— VUTTER@1/16下北沢ライブありがとうございました (@VUTTER) 2021年1月17日プラグドでグランドピアノのような重厚なアンビエンスが出せないならば、割り切ってこういう手法を投じることも必要だと最近思っております。これをオリジナルに限らず、アレンジ演奏などでも取り入れていけると面白いですね。
2. Move II
たくさん弾いてそうでまだ二回目。バックサウンドに合わせて弾くのがかなり難しい曲なので時間をかけて練習をしました。ピアノ成分の濃い曲なのでピアノ一本でも映えますが、ビートを伴うとやはり持ち味が生きます。
MC(BGM: 未公開楽曲)
MCのBGMに使った未公開楽曲は、昨秋書いた映像音楽のなかから。ピアノとヴァイオリンの綺麗な曲なのですが、けたたましいMCでかき消していくスタイルでした。いずれちゃんとお披露目できればと思っております
— VUTTER@1/16下北沢ライブありがとうございました (@VUTTER) 2021年1月17日3. 192 II
最近は192や192 IIIを弾くことが多かったので、IIは結構久しぶりだったかと思います。ベースラインがシリーズ中でも激しく動き回る曲なので、ブランクを経て気軽に取り組もうとしたら結構面食らいました。感覚が戻ってくれば、弾いていて楽しい楽曲です。
バックサウンドは基本的に原曲と同じですが、たくさんあるシンセの一部を削ぎ落とす等のマイナーチェンジを加えました。
4. 白の城塞
ピアノ配信でも比較的人気のある曲。2016年のライブ(elementscapes)のときはバック映像は一枚絵でしたが、今回はシングルのスチール写真のオフショットなども掘り起こし、世界観を拡充しました。5. Invincible
この2曲が続くと最終ダンジョン・最終戦闘感が出ますね。Invincibleも最近はIIを演奏する機会が多かったので、初代は久しぶりの登場でした。
これまでの演奏との違いは、弦のメロディーを単になぞったピアノではなく、伴奏に徹するパートを作るなど原曲にはないサウンドを注入したところ。この曲を書いてから既に10年が経とうとしていることには驚きを隠せませんが、一方でまだまだ広がる余地のあることを再認しました。
6. 夢から覚めて
「夢から覚めて」は意外にも初演でした。作曲は2005年、LIBERTY用に練り直したのが2008年、今回さらにちょっとだけリアレンジを施しました。19歳の純粋さで弾かなければなりません(笑) pic.twitter.com/x6nVH18n5k
— VUTTER@1/16下北沢ライブありがとうございました (@VUTTER) 2021年1月17日2020年末に曲の選定をするなかで、どうしてこの曲を選んだのだったか。あまり明確な憶えはないのですが。一方で、個人的にも思い入れのある曲なので、これまで取り上げられなかったのが不思議という言い方もできます。
元々生演奏する前提で書いた曲ではないので、バラード風の曲調とは裏腹にかなり神経を遣いました。とはいえ後半の音の切迫していくところの盛り上げ等は、うまくライブ感を伴うことができたかと思います。
これで終わらせるのは惜しいので、また機を見て取り上げたいですね。
7. Across the Bridge
私のライブはシリアスな大曲で終わることが多いので、希望溢れるAcross the Bridgeで終わるのは珍しいと言えます。30分間のプログラムを通じて聴き手に何を届けたいかを考えるとき、今回は少し明るいベクトルを持ちたかったのです。2020という大変な年を経て、自分自身曲調にポジティブが欲しかったのかもしれません。
以前トリオで演奏したときはピアノの音をバックサウンドに加えすぎて生演奏ピアノが在って無いかのようなバランスになってしまったので、今回はピアノがちゃんと居るということを強く意識して演奏しました。連打の多い大変な伴奏なのですが、かなり多くの練習をした甲斐もあり素晴らしいヴァイオリンとうまく共存できて良かったです。
ED. 真白なる朝(抜粋)
エンディング映像で私が静止したのは演劇的手法。本来は私が裏にハケてエンディング映像が残るべきところ、裏手のない箱だったので客席を割って居なくなるわけにも行かず…苦肉の策でした pic.twitter.com/ekrIeMgUJ9
— VUTTER@1/16下北沢ライブありがとうございました (@VUTTER) 2021年1月17日シングル「SOLID BLAST」に収録した、極限まで音を排した静謐なピアノソロ。標題曲の方にも、早く初演の機会を与えたいですね。
ツイキャスプレミア配信チケットについてですが、視聴期限は2021年1月30日(土) 23:59 までとなっておりますので、購入された方はお忘れなく。
— VUTTER@1/16下北沢ライブありがとうございました (@VUTTER) 2021年1月17日
なお、期限までであれば事後の購入・視聴も可能のようですので、見逃された方もよろしければどうぞ!https://t.co/xVvnVCvJkx
新曲はありませんでしたが、In Realityはじめ初披露を幾つかお届けできました。一昨年の秋の曲。去年止まった時間を少しずつ動かしていきたいです
— VUTTER@1/16下北沢ライブありがとうございました (@VUTTER) 2021年1月16日
今回のライブは複雑な背景を経ての実施でしたのでプログラムもかなり多様な出自となりましたが、今後に向けていろいろな可能性を見ることのできる内容になりました。まだ演奏できていない古い曲の発掘、何度も演奏してきた楽曲の表現手法の変化、プラグドならではの演奏手法。
目下は映像音楽制作と春のM3音源制作に注力することになりますが、今回選外となった曲を取り上げるためにも、また次のライブを見据えていきたいですね。