daybreak
New Album "daybreak" 2017/4/30 release


2/1プレイング浜渦 出演しました

浜渦さんファン主催の演奏会「プレイング浜渦」第二回演奏会に出演させていただきました。

事の運び(結構遡ります)

2012年の夏、私はオリジナル楽曲制作とニコニコでの演奏を中心に活動していましたが、M3やライブ出演などで聴衆の方とリアルのコミュニケーションを図れる前者に比べ、後者ではそういった要素が不足していることに悩んでいました。そういったコミュニティを探すなかで「2083ゼミ」でのゲスト参加などもさせていただきましたが、そこでご一緒させていただいたゆけさん(@yuke_numa)から「プレイング浜渦」の存在を教わり、第一回演奏会に向けた第一回企画会議に出席させていただくことに。
自由が丘で開かれた第一回会議ではプレ浜主催のまーくさん(@masakzk)はじめ皆さんが暖かく迎えてくださり、たまたまアップライトピアノのある会場だったものだから勧められるがままに早速「Mißgestalt」を弾いたりしたりで出演に向けてのモチベーションは一気に高まったのですが、あいにく演奏会当日に仕事が入ってしまい、出演を断念。皆さんの演奏にも間に合わず懇親会のみ出席させていただきましたが、第二回こそは出たいな、と強く思ったものでした。

選曲

幸い今度は仕事にもぶつからず、出演できることが決まったわけですが、選曲にはかなり悩みました。最初は第一回のときに予定していた「Mißgestalt」を弾くつもりだったのですが、2013年9月に開かれたベンヤミン・ヌスによる浜渦さん楽曲のリサイタル「ピアノシュラハト」において、浜渦さん編の「Mißgestalt」がプログラムに入ることになり、待てよと思いました。自分の演奏のモチベーションは、一方ではチープな音源で演奏されたゲーム楽曲の良さを引き出すアレンジ、また一方では皆さんの奥底に眠ってしまっているゲームプレイの思い出を喚起させるような力のある演奏、この辺りによるところが大きい。こと「Mißgestalt」について言えば、それは「ピアノシュラハト」において早くも実現されるだろうと思いました。また時を同じくして始まった演奏楽曲のエントリーにおいて「Mißgestalt」を選ばれる方は他にもいらっしゃるし、自分はもう少し別の曲を攻めるべきなのではないかと感じました。しかしながらこういう場では自分がプレイしたゲームの楽曲から選びたいし、また自分の個性を出す意味ではやはり戦闘曲が相応しい。
結果、最後まで候補に残ったFF10「襲撃」を避け、サガフロンティア2「Todesengel」を選ぶことに相成りました。この曲は生放送などで弾いたことは他の候補に比べれば少ないし、自分でも意外な選曲でしたが、しかし、大好きな曲でした。ゲームプレイ中は最終ボスを夢中で撃破したためあまり記憶に残らなかったし(多分フルで流れていない)、サントラを聴いても一つ前の「Mißgestalt」の方が遥かに印象が強かった。ただ、逆に言えばその分純粋に楽曲の面から、じわじわと好きになっていった曲でした。最終戦闘とは思えないゆっくりとした出だしにふわりとしたコード、それが段々と熱を帯びていき、ゲーム中に何度も聴いたメロディーが破格の展開の上で現れ、一気に爆発する。終結部は再びイントロのように壮大な雰囲気に戻り、もはや人智の及ばない宇宙的なスケール感にまで楽曲が高まっていく。
これを演奏会で再現したら、他の曲にも負けないインパクトが生まれるのではないかと。

トリと譜面

気がついたらトリにご指名いただいていました。
グランドピアノは大学時代にピアノサークルで飽きるほど触れていた頃に比べれば疎遠になっているし、人前でのトリなんてそれこそ何年ぶりかという感じだったので、にわかに緊張は高まりましたが、ふと思い直すと、この曲の良さを表現するには一番良い位置をいただいたのでした。最終戦闘ですからね。プログラムの中にFF13「生誕のレクイエム」でもあればまた話は違ったと思いますが、ある意味では運良くトリにしていただけたわけなので、それに相応しいアレンジを目指そうと純粋に思うことができました。
普段の生放送では即興演奏が中心、動画投稿ではもう少し固めてから臨む、しかし今回はまず譜面を起こそうと決めました。すっかり即興癖が付いてしまったのでなかなか書き上がりませんでしたが、幸いにも12月に内々の企画「カフェプレ浜」が鎌倉で行われましたので、そこでの披露を目標に書き進めました。この段階で楽曲の全体的な展開や、「この部分は二回目ではこういうリズムにする」といったことは既に確定させることができました。

1月に入り現地(sonorium)でのリハを迎える頃には、もう少し細かいリズム的な部分等を固めることができたので、譜面に書き込みを入れつつも、あとは即興で膨らませる方向に委ねることにしました。最終的な譜面でも「improvisational」の表記は残ることに。あとは終結部に美しい和音を響かせるためにはどのオクターブが良いか、ということを当日のリハまで検討を続けました。この面では本番直前にリハの日程が合ったことが救いで、最終的な完成度の部分をかなり高めることができたと思います。

本番と「閃光」

トリの緊張に加え浜渦さんご本人がいらっしゃることが分かり、もう何だか良く分からないくらいの心境だったと思うのですが、結果的には思いのほか意図通りに演奏することができました。おそらくはプレ浜の皆さんの暖かい励ましやスタッフワーク、そしてご来場いただいた皆さまの雰囲気が素晴らしかったことに起因するのではないかと思っています。意図うんぬんをさておいても、とにかく楽しかった!こんな演奏は久しぶりにできたと思いました。
また、アンコールではFF13「閃光」を弾かせていただきました。アンコールのお話は本番の一月前にはお話をいただいていて、こちらは当初は別の曲の予定だったのですが志願して「閃光」にさせていただきました。「Todesengel」が非常にシリアスで重厚な楽曲なこともあり、アンコールには一気にはじけるような曲が欲しかった。既に動画のために演奏していた曲でもあったので、下地が確固な曲というのも選択を後押ししました。もうこの曲を弾いたときは興奮が最高潮でしたので、「Todesengel」以上に弾いているときの記憶がありません。一つ音を外したような覚えもありますが、推進力を失わずに最後まで駆け抜けたのは確かなような気がします。
あっという間に本番を迎え、あっという間に終わってしまいましたが、最終的に、この二曲を選んで良かったと思いました。

今後

当面はまた自分の馴染みのある分野、すなわちニコニコでの演奏やリアル生放送等に戻るつもりですが、今回久しぶりにリアルな場での大きな本番に臨んで、一つの演奏を完成させる喜びと意味を思い出した気がします。自分にとっては作曲や編曲が確かに重要な要素ですが、パフォーマーとしての活動を続けている以上、演奏も劣らず重要なのは違いありません。恒常的にあのクオリティのアレンジを打ち出すことは難しいにせよ、またこういう機会を持ちたいと思いました。自分の意図:

皆さんの奥底に眠ってしまっているゲームプレイの思い出を喚起させるような力のある演奏

を継続的かつ効果大のまま実現するために、まだまだ腕を磨いていきたいですね。