2/3ライブ動画(1)

いずれもアルバム『VEIL』収録曲。
「Chamber Rock」は原曲ではピアノソロですが、ピアノ+ドラムスでも合いますし、ここにさらに弦楽器が足されるようなイメージもあります。もともとこの曲、最初の一小節は無かったのです。弦楽器（ヴィオラとチェロ）の鋭い和音のイメージがあったからこそ生まれたイントロと言えます。
「Veil」はアルバムタイトルが先に決まっていて、音楽が後から付いた曲です。といっても元の曲自体はアルバムを作り始めた時点でスケッチされていて、どちらが先というのは一概には言いにくいのですが。速い曲というのは決まっていましたが、アレンジに際してアルバムの流れの中で際立つように攻撃的な音を加えていったので、タイトルの柔らかいイメージとのギャップに驚く方も少なからずおられるようです。個人的にはそんなにひねったことをした意識はなかったのですが、後になって考えてみるとアルバムジャケットの幻想的な出で立ちも手伝って無理からぬ話だと思いました。包み隠されたものの持つ途轍もないエネルギー、というともう少し見通しが良いかもしれません。