daybreak
New Album "daybreak" 2017/4/30 release


ピアノ弾きとして、DTMerとして

自分の音楽の特徴って一体何だろう…とか、アルバムを作ってると自ずと考えてしまうわけですが、大体以下の二つのようなものだと考えています。

ピアノ弾きの音重ね

ピアノを弾くので、88鍵の音を眺めながらどう音を組み合わせていくか考えることができます。他の楽器に比べればかなり広い視野です。加えて左右の手でベースとコードを弾くことができるので、一人で複雑なコードをすぐに鳴らすことができます。
たとえばニ長調(D)の和音を頭の中に思い浮かべたとして、レ・ファ#・ラと押さえるのが普通ですが、左手がレである必要はない。ベースがファ#であっても、ラであっても、その上に残りの音を配置すればニ長調の和音を作り出すことができる。そしてそれぞれのパターンごとに色が違うので、コードの流れの中でニ長調(D)を使うとき、どの色を使うかを選ぶことができる。これは一つの例ですが、こういった「色使い」が出来るのは多分ずっとピアノを弾いてきたおかげではないかと思います。

DTMerの楽器重ね

DTMを始めたとき僕の知っている楽器はピアノだけだったわけですが、とりあえず買った音源がマルチ音源だったのは今思えば大きいことだったように思います。おかげでMIDI使いにはお馴染みの16区分*1+ドラムセットの音色が、時間をかけていろいろやっているうちに大体使いこなせるようになってしまった。だからどんなジャンルでも何となく作れるようになり、また何となく弾けるようにもなった。これはただピアノを弾いているだけでは成し得なかったでしょうし、出来たとしてももっと時間がかかったはずです。


詰まるところ自分の音楽の特徴は「選択肢が広い」こと。これが多様な曲作りが出来るアドバンテージをもたらした一方、楽曲の色がボヤける弊害も生んだのだと考えています。いわば地図なしで宝の山に放り出されたようなもので(笑)、地図を埋めるにはまだまだ時間がかかりそうなんですけど、埋もれている宝の量は絶対多いはずで、将来的にスタイルがまとまってくる頃にはもうザクザクだと思うんですね。だから音楽を作ることはワクワクするし、これからも続けていこうと思えるのかもしれません。
そのとき、僕の音楽は今と全然違うものになっているかもしれません。ピアノソロに戻っているかもしれませんし、ポップスのアレンジャーになっているかもしれませんし、新しい楽器が発明されてそれに傾倒しているかもしれません。ただどの場合でも、ピアノ・DTMの二本柱の経験が下地となった上での変化であることは間違いないと思うのです。

*1:ピアノ、クロマチックパーカッション、オルガン、ギター、ベース、ソロ弦、アンサンブル弦、金管木管リード、木管パイプ、シンセリード、シンセパッド、シンセSFX、民族楽器、パーカッション、効果音