2019年総括
2019年は、夏までに大きく比重のかかった一年でした。1月にオリジナルのライブ、3月と6月にリアル生放送、4月と10月に新譜シングル、8月に札幌でのコンサート。
音楽のほかにもう一つ抱えている日常の事務仕事の繁忙が11月にあるとはいえ、後半にももう少し表現の場を持ちたかったのが本音です。前半にこれだけ比重をかけていた反動とも思えますが、音楽を追求する上でまだまだ至らぬところでした。12月に週一ペースでオンライン配信を行ったのは、せめてネット上だけでも表現を、という動機によるところです。
1/19 Keita Kawabata LIVE
昨年10月に出したアルバム"missing"のレコ発として行ったライブ。ほとんどが新曲でしたが、特に「Jump II」の評判が良かったように思います。sakiさんのトランペットのおかげで、とかく深刻な曲になりがちな私のサウンドがぐっと明るくなったように思います。映像に残せていないのが残念ですが、また演奏する機会がありそうな曲たちです。
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3/23 VUTTERリアル生放送第10回(FF9枠)
たまたま年末年始にFF9をプレイしていたこともあり、ゲームタイトルを冠したリアル生放送を初めて執り行いました。ダイジェストではなく、通してプレイしたばかりだからこそ体に染み渡る楽曲というのがあって、それを積極的に取り上げた結果非常に濃密な選曲に。このスタイルはこれくらいニッチでないと旨味がありませんからね。
氷の洞窟やブルメシアなど個人的にも気に入った演奏がいくつも出来ましたが、特筆すべきは「ブラン・バル」でしょうか。こんなマイナーな楽曲がアンケートで上位に食い込んだことからも、皆さんの心に響いた実感があります。プレイしたての私の感情が一塩入ったということもあったかもしれませんが。
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4/28 M3-2019春 新譜シングル『80』
アルバム明け一発目のシングルは、私にとっては非常に珍しいポップなピアノバラード。こういうタイプの曲が出てくるということは、すんなり行ったプロダクションではなく、ウンウン悩みながら捻り出したのが本音です。missingにすべてを注ぎ込んでやり切った後ですから至極当然なのですが。
過去に同じくらい悩んで打ち出したのが「Lost Hope」でしたが、あちらは音楽が悲壮感に溢れまくってましたから、それに比べると大分救いのある曲想といえます。
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6/8 VUTTERリアル生放送第11回(スーパードンキーコング枠)
FF9枠でニッチ濃密音楽会に味を占め、流れを損なわないうちにやってしまえとスーパードンキーコング枠を敢行。
世界観の濃厚さでは3が特に良かったかなと思いますが、特筆すべきものが多すぎてちょっと書ききれません。動画クリップをまとめたモーメントを載せておきますので、是非お気に入りの楽曲を探してみてください。また、全ダイジェストをYouTubeに置いてありますのでそちらもどうぞ。
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8/10 ピアノソロコンサート@カワイ札幌コンサートサロンChouChou
地元開催は元より、いつ以来かのクラシックスタイルでのソロコンサート。オリジナル以外の楽曲が大部分を占め、大河ドラマの曲たちやジブリ、サカナクションのミュージック、ラヴェルのボレロなど幅広い選曲でした。そういう意味では大学卒業時に打った「全ジャンル制覇」のコンサートの延長線上にあったとも言えます…随分と間が空きましたが。アンコールの「カルナヴァルの始まり」が意外に好評でした。
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10/27 M3-2019秋 新譜シングル『In Reality』
秋の新曲はアコースティックかつエキゾチックな楽曲で、これまたちょっと意外なサウンドになりました。良い意味で私っぽくない、というようなことを多く言っていただいたように思います。佐久間元樹さんのギターと、kanamoeさんのピアニカとのトリオ。三者三様の指使い、息遣いが絡み合います。
2曲目には8月の札幌コンサートでラストを飾ったラヴェルのボレロを収録しました。クラシックが入ることもまた私っぽくないと言っていただきましたが、過去のコンサートでもボレロは取り上げたことがあって、私にとってはそこまで突拍子ない選曲でもありません。ただ、これまでのアレンジは奇をてらったところがあったので、今回は正統なアレンジにしました。正統なアレンジのボレロをピアノ一本でやるのはもちろん簡単ではないのですが、その分やり甲斐があったというものです。
2020年に向けて
今年の新曲を演奏する機会をもっと持ちたいのですが、現状8月の札幌コンサートでの「In Reality」のみにとどまっています。そして、来春のM3はオリンピック・イヤーの関係で3月と早く、早速そちらのプロダクションに移るため、ライブ・コンサートはそれ以降になりそうです。今年の1月のライブよろしく、初披露の楽曲がたくさん並ぶような演目になるかと思います。
では、3月のプロダクションはどういう楽曲になるのか。柔らかな作風に寄った今年の楽曲群とは真逆のベクトルに行くのではないかと予想していますが。後は、どうなるか見てみましょう。
旧年中は大変お世話になりました。いよいよ2020年、ありきたりではありますが、この大きな節目を良い年だったと振り返られるような活動をしていきたい。それでは、来年もどうぞよろしくお願いいたします。