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    New Album "COMFORT 2" 2023/4/30 release


M3-2017春 終了報告・新譜アルバム『daybreak』各曲コメント

M3-2017春終了しました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!

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また、いつもお菓子の差し入れなどしてくださる方もありがとうございます。制作中などに美味しくいただいております。

会場後の数時間は、アルバムジャケットのデザイナーNoriko Watanabe氏が持ってきてくれたボックスアートの実物もご覧いただくことができました。限られたお時間だったのでご覧いただけなかった方もいらっしゃったかと思いますが、それは氏の個展等でまた観ていただく機会があれば良いなと思います。

f:id:batasan:20170502233502j:plain続けて新譜アルバム自体について。

1. Awakening II

2. Across the Bridge

3. From Child

4. 日常

5. Lost Hope

6. Access to the World

7. A Rocket Tree

8. To Child

9. Riverside Run

10. ヴァイオリンとピアノのための“Expectation” 

昨秋のシングル発表時に「次のアルバムは落ち着いた曲が多く入ると思う」と書きましたが、その通りになったと思います。史上最多となる8名の奏者に参加いただき、アコースティックなサウンドが楽しめる曲集になりましたが、彼等から「癒やし」というキーワードを寄せていただいたことからも、今回の曲集のキャラクターが良く分かります。

反面、ライブにつながる「動」の楽曲は今回は入りませんでしたので、これ以後のオリジナルはそちらにシフトしていくことになるかと思います。2015年秋の「ヴァイオリンとピアノのための“Expectation” 」以降は、特に他の奏者の方に演奏をお願いするなどしてアコースティックな完成度の高さを追求してきましたが、この要素に、さらに『MOVE』『PARALLEL』で見せたようなアグレッシブさを加えていくと、面白いものができると思いませんか?

次はそういう方向性で行きます。

各曲について

  • Awakening II

  • Across the Bridge

ヴァイオリン演奏はJACKさん、ピアノの演奏はかなもえさんにお願いしました。映像のために書いた曲ですが、楽曲単体でも映える曲なのでこの位置に入れています。

  • From Child

動画版から、ピアノ、ヴァイオリン、ドラムスを生音に差し替えています。Across the Bridgeのお二人に加えて、ドラムスはShin Miura氏。フェードアウトの件は、ライブで再現できないこともありあまり積極的には使わないのですが、この曲ではイメージが合ったことと、次曲へのつなぎの関係で採用しています。

  • 日常

1月のライブでご一緒したギタリストの佐久間さんに演奏とアレンジをお願いしました。ギター一本で世界観を作り上げる佐久間さんの演奏をお聴きして、この曲をアレンジも含めてお願いしたらまた違った深味が出て面白いのでは?と思いまして。期待に違わぬ素晴らしい世界観を構築していただき、また私の曲集にはなかなか現れないギターサウンドという側面からも、アルバムのなかで良いアクセントになったと思います。

  • Lost Hope

シングルの私の演奏とは音が違う箇所がありますが、こちらが本来の譜面通りの音です。今回のアルバムはdaybreak(夜明け)というタイトルからも、朝、光が差す、という画を想定しているわけですが、それに相反する存在、夜、闇の部分がこの曲になります。アルバムタイトルには出てこない裏の主役とでも言いましょうか。

ドラムス、ヴァイオリンは前述のお二人(1月のライブでもこの曲を弾いていただいています)、ギターはりょ~さんにお願いしました。バンドサウンド風のインストゥルメンタルを何度も作っておきながら、生のエレキギターとドラムスを合わせた楽曲というのは実は初めてということになります。今回の曲集の中では異質なサウンド(どちらかというと前作のelementscapesに近い)ですが、テーマ的にアルバムに通じるものがあることと、Lost Hopeの長大な世界観を中和する役割もあり、収録することに。曲の並びもシングルのときと同じです。

  • A Rocket Tree

これも映像音楽のために書いた楽曲ですが、マーチング・スネアのために少しアレンジを変えています。スネアはShin Miura氏、ギターはりょ~さん。かなり特殊なサウンドですが、今回の曲集でも一、二を争う面白い楽曲になったと思います。どこが面白いかというと、打音が大量に流れ込んでくる攻撃性もありながら、ツーコードで淡々と進む曲調は心地良く眠気さえも感じる…この両極端な二面性、でしょうか。

  • To Child

From Childと同じ映像に想起された楽曲。ギターはりょ~さん、今回はバンドスタイルからアンビエントな楽曲まで縦横無尽なスタイルに対応していただきました。

  • Riverside Run

Across the Bridgeと同じ映像に想起された楽曲。ピアノはかなもえさん、ピッコロ・トランペットをSho Miura氏にお願いしました。ツイートでも触れていますが、デモ段階から完成度の上がり幅が一番大きかった楽曲といえます。

  • ヴァイオリンとピアノのための“Expectation” 

これはシングルから触らずそのまま入れました。ヴァイオリンは琴羽しらすさん、ピアノは小鳥遊さん。この曲とAwakening II~Across the Bridgeの2箇所がアルバムにおける夜明け(daybreak)の部分となっています。シングルの時点でアートワークはどこか共通する世界観でしたし、こういう構成になるのは自然な流れだったのかもしれません。

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アルバム取扱ショップについて

バター工房オンラインショップ、各種同人ショップにて取扱開始しております。詳しくは特設サイトから。iTunes Store等の配信販売はもうしばらくお待ちください。

なお、シングル「ヴァイオリンとピアノのための“Expectation”」「Across the Bridge」はバター工房オンラインショップのみのお取り扱いとなります。どちらもアルバム未収録楽曲「即興メヌエット」「Grand Madam」が入っています(いずれもオススメの楽曲なのでアルバムに入れたかったのですが、叶わず)。アルバムを購入される際はよければご一緒にいかがでしょうか?

batakobo.stores.jp