liberty 2
    New Album "COMFORT 2" 2023/4/30 release


1/29 Keita Kawabata Trio LIVE "Across the Bridge" 終了報告

1/29ライブ、無事終了いたしました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!

セットリスト

1. Across the Bridge

2. Windy Night City Light

3. 192 II

4. 雪降る峡谷

5. Access to the World~ドラムソロ

6. Invincible

7. One Way

8. Aim Toward

ED. Grand Madam

Eggman Tokyo Eastさんでのライブは5年ぶり。過去にソロで1回、山脈さんとのデュオで1回出ていましたが、今回はヴァイオリンにJACKさんを迎えたトリオ+映像と、スタイルを大きく変えての出演となりました。映像については、昨年5月下北沢でのソロライブでの形態の延長線上といえます。

生音志向でアコースティックな豊かさを目指すのも大事ですが、たとえば192 IIでの電子音は楽曲のアイデンティティとして重要。そういった兼ね合いにはいつも苦慮していて、今回は何とか両方を実現できたかなと思います。ツイートの最後にあるピアノの部分を改善できると尚良いですね。

以下、ライブから一週間ほど間を置いた後に各曲について書いたコメントを追記しておきます。

1. Across the Bridge

ライブの標題にもなった楽曲。元々は知り合いの映像作家さんに依頼された企業PVのための音楽として書き始めた曲で、映像に当てる際には構成の組み替えなどを施したが、こちらが本来の形である。ピアノとヴァイオリンだけだった楽曲に、山脈さんがソフトなドラムスを足してくれた。
ダイジェストでも取り上げたラーミラ・レード#シ…の部分が個人的にも好きである。ヴァイオリンのJACKさんも気に入ってくださっている部分で、自然と演奏に熱が入る。

2. Windy Night City Light

都市の夜景と風の情景描写。原曲の四つ打ちドラムはややチープなので、山脈さんのエッセンスが肝要。そして、弦の要素がある曲なのでこの編成にはとても合う。

3. 192 II

友人のRPGの戦闘曲として書いた楽曲192の続編が192 IIだが、音楽仲間でセッションする機会などがあったことから、やや一人歩きを始めている楽曲。そろそろこの小さなブームも収束する頃合いと思うので、旧来の192か、構想中の192 IIIにフォーカスを当てていく時期か。ちなみにバックで流した波形は、192 II原曲のドラムスの波形のキャプチャ。リズムがわかりやすく面白いかと思ったけど、そうでもなかったかもしれない。
正弦波や鋸波のシンセが重要な曲なので、今回初めてドラムスを入れつつそれらの音も活かした形態を打ち出せて良かった。

4. 雪降る峡谷

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今回のライブで一番古い楽曲で、まだ学生の頃の作品。せっかくなので私はスレイベルを持ち込みシャンシャン鳴らしてみた。山脈さんはチャイニーズシンバルで途中の重金属遠鳴りのような効果音を再現してくれた。謎の金物二つに囲まれたJACKさんがどういう気分だったのか聞いてみたい。
曲の構成としては静→動→極静、すなわち小雪→吹雪→晴れとなっている。雪国の人なら多少わかってもらえるのではないかと思うけど、雪の降っていない銀世界というのはとかくシン…と静まり返る瞬間というのがあり、この曲のラストはまさにそこを体現しているのである。今回絵と一緒に見せたことで、多少なりともその辺りが伝わっていたら良いのだが。

5. Access to the World

7拍子と8拍子を行きつ戻りつする楽曲で、昨年のライブでBGMとしてのみ登場していて勿体なかったのと、変拍子好きの山脈さんがいることから取り上げた。その変拍子ビートを引き継いだドラムソロにそのまま繋げた。

6. Invincible

おなじみの楽曲だけど、生ヴァイオリンとやるのは久しぶり、山脈さんとやるのは意外にも初めて。何度も演奏している曲なのでそろそろ飽きられるかと思いきや、その都度再評価をいただいているようなのは嬉しい限り。
本来の意味である「不沈」よろしく、航海をイメージした絵と一緒にお届けした。唐突だったのでやや驚きを持って受け止められたかもしれない。

7. One Way

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楽しく可愛い曲調なのだけど誰にとっても難曲、でもトリオでやりたくてつい選曲してしまった。Invincibleが長くエンディング感のある楽曲なので、その直後にこの曲!?と常に顔面蒼白になりながら演奏していた。PT5さんによる映像が面白い。

8. Aim Toward

これも難曲、でもトリオ(略)。こちらもエンディング感バリバリの楽曲で、久しぶりの演奏かつ生ヴァイオリンだったことからか、なかなか好評をいただけて嬉しかった。ソロでやると最後のサビに入る前がズレやすくやきもきしていたので、山脈さんのビートでしっかり入れたのが大変快かった。

終わった後ベストアルバム的な選曲でしたね、と言われた通り、欲張りすぎた選曲で正直疲れた(笑)。これだけ人数を増やしたのなら、もっと自分がやるべきパートに絞った演奏ができるはずだし、その方が自分のピアノの個性的な部分を出せるはずである。今回はちょっと引きすぎたので、次はもう少し前面に出たいというのが正直なところ。

次のライブですが、今は4月30日に出す新譜アルバムの制作に入っておりますので、その後に打てればと考えております。もっとも新譜アルバムは映像音楽などを中心にライブ性のある楽曲は多くないので、また違った表現をするか、もしくは過去曲を多く取り入れるかになると思いますが。どういう形になるにせよ、また面白いものをお見せできるよう努めてまいります!