liberty 2
    New Album "COMFORT 2" 2023/4/30 release


M3-2014秋 終了しました

M3-2014秋、無事終了いたしました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!


新譜シングル『光の塔』

お手に取ってくださった皆さま、ありがとうございました。

1. 光の塔
2. 風と土の旅路
3. corruption

春の『白の城塞』が早々に売り切れてしまったことを受け、生産枚数を増やして臨んだ結果、3枚残るという結果になりました。良い読みだったかもしれません。
ありがたいことに『白の城塞』の再販希望も少なからずいただいているのですが、諸般の事情によりなかなか難しく、同曲を来春発表予定のアルバムに収録する形でご容赦いただければと思っております。ただし、山脈さん作曲のナンバー(春の「seamless」と今回の「corruption」)につきましては私名義のアルバムには収録しませんので、もう少し数がたまったときに何らかの形で残してくれることを期待しています。


各曲について

各曲について簡単にコメントを。なお、山脈さんのブログでもこのシングルについて触れられておりますので、合わせてどうぞ。

光の塔

10/4下北沢ライブでタイトル未定として初披露した曲。シングル版ではピアノのほか、初の試みとしてドラムスについても山脈さんの生録音源を使いました。この曲のピアノインスト面での言及は前記事で書いたので、今回はもう少しインナーな部分を。
ファンタジーなタイトルの割に現実的なサウンドと感ぜられるかもしれませんが、RPGに良く見られる人工建造物であるとか、あるいはダンジョン曲なのに妙にノリの良いBGMだとか、そういった少しひねった(しかし割合奇異でもない)ゲーム風音楽を目指しました。あくまでエンカウントもするれっきとしたダンジョンなのですが、不思議と負ける気のしない、勢いと自信を持って臨めるような場所。その意味で曲調もアグレッシブで、上へ上へと昇っていくようなイメージになりました。
アートワークはすあまさんが担当してくださいました。いつも写真系のデザインを使ってきたので、イラスト系のアートワークは実は珍しいですね。

風と土の旅路

ダンジョンに続いてフィールドBGM風の楽曲。比較的落ち着いたシンプルなサウンドです。ピアノのみ生録。
この曲についてはこのシングルに合わせて作った曲ではなく、自分のツイートを遡ると今年の1月19日に近所をウォーキングした折に降りてきた音楽を書き留めたものから作ったようです。典型的な冬晴れの日で、小川のせせらぎに陽光が反射して大変穏やかな日和だったことが思い出されます。

  • 寒いけど天気が良いので散歩してきた posted at 14:10:49
  • 作曲欲が湧いたので打ち込みしてる。ほとんど一年ぶり。こんなに長い間作曲してなかったのは小学生のとき以来のような posted at 15:11:02
  • 日常に閉塞感を感じていても多少の散歩で転換できることもあるらしい posted at 15:12:06
  • ものすごく平凡な曲なので日の目を見るかは分かりませんが、せっかくの機会なので一応最後までは書き進めようと思います posted at 15:13:32

ということは「白の城塞」よりも前に作ったことになりますかね?「白の城塞」と同じく、クラシック寄りの編成で曲を書きたいと思っていた時期のものなので、小さな弦楽アンサンブルのような構成になっていますが、フィールドBGM風のインスピレーションを得てからはコンガやマラカスなど、ラテン・パーカッションの味も加わっていきました。自分の中ではこれらのパーカッションは良く使っているつもりなんですけど、実は最近の曲ではあまり使っていなかったんですよね。明るいけどどこかけだるいような、独特のバランスの楽曲になりました。

corruption

これは山脈さんの作曲で、やはりドラムス生録。私はピアノでは参加せず、編曲と音作りの部分のみ担当しています。
15/16拍子を主とする速い変拍子曲で、ピアノとドラムスを打ち込んだデモが送られてきたときは正直どうしようかと思ったのですが、いろいろ考えた末に弦楽四重奏のシミュレート・サウンドとドラムスという一風変わった編成に落ち着きました。特に意識してなかったんですが「風と土の旅路」の編成を汲んだ流れにもなっていますね。またアルバムの中で唯一速い曲ということでアクセント的な役割も果たしています(一瞬で終わりますが)。

今後について

上にも書きましたがM3-2015春ではいよいよアルバムを発表したいと考えています。RPG風の楽曲が並んできたので、これは『DIGNITY』のようなアルバムになるのかなと予想されますが、まだはっきりしない部分もあります。来年の頭にも各楽曲のスケッチをすると、いよいよ色が定まってくると思うのですが。
自分の場合ゲーム音楽といっても、特に情景を想起させる音楽(イベント曲とかよりもフィールドやダンジョンの曲)の方が得意なのかもしれない、と思っています。少し毛色が違いますがたとえば自分はスーパードンキーコングシリーズの楽曲が好きで、何故かというと情景がぱっと浮かぶからなんですよね。ジャングル、海、遺跡、森、吹雪の谷、工場、炭鉱…。今までもしばしばそういう楽曲を書いてきましたが、『MOVE』から『PARALLEL』にかけてはライブでの表現を念頭に置いたピアノインスト面へのシフトがあったため、そういった部分は影を潜めていました。「白の城塞」「風と土の旅路」そして「光の塔」と、無意識のうちに情景描写への回帰が認められます。今度のアルバムはそういった曲が多くなるのではないでしょうか。