liberty 2
    New Album "COMFORT 2" 2023/4/30 release


10/4ライブ 終了しました

下北沢mona recordsでのライブ、無事終了いたしました!ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。


セットリスト

  1. Chamber Rock
  2. seamless
  3. 192 II
  4. 感傷と夜想
  5. 新曲
  6. Solid Work
  7. Float Emotion

各曲について

Chamber Rock

元々はピアノソロの曲ですが、昨年2月のライブと同様、ドラムスの入ったヴァージョンでお届けしました。一曲目にしては指がたくさん動いて大変な曲なのですが、あまり回数を合わせていない割にはイメージが共有しやすく、弾きやすいためにトップバッターとして選曲。テンポも一様でなく単純な曲ではないのですが、これが弾きやすいというのも不思議な感じがします。アルバム『VEIL』収録。

seamless

唯一の山脈さん作曲のナンバー*1。シングルでの収録版では私のアレンジした打ち込みのベースやシンセサイザーが入っているのですが、今回はピアノのみということで、ベースも担わなくてはならず、一層難度が増した印象。途中のドラムソロがシングルの10倍くらい長かったですが、元々プログレッシブな曲なので、そこはそんなに違和感がなかった(全て違和感だった)印象だったかと思います。常に7拍子で進行してリズムも取りにくいため、かなり苦渋していた曲なのですが、演奏を重ねるにつれて段々楽しくなってきたのは、山脈さんの計算の内だったのかもしれません。シングル『白の城塞』収録。


192 II

テンポが192である「192」という曲の続編にあたる曲。昨年5月のライブでは「192」「192 II」と続けてお届けしましたが、今回はseamlessのあとに唐突に選曲してみました。ブンチャブンチャと動く左手が大変な曲ですが、リズムに乗れるととても楽しい曲です。イントロ一発目のスネアが1/2小節のアウフタクト、というのが山脈さんを最後まで戸惑わせましたが(彼は1/4小節のイメージを持っている)、この曲はどうしてもその位置のスネアから始まるイメージなので、そこは崩さないでもらいました。アルバム『PARALLEL』収録。

感傷と夜想

今回唯一のピアノソロ。すっかり定番となりつつあるバラード曲で、個人的にも非常に好きな曲です。タイトルがストレート過ぎるかなと思っているのですが、だからこそ共鳴をいただきやすいのかもしれませんね。アルバム『PARALLEL』収録。
ちなみにピアノ奏者のいずみさんが耳コピして弾いてくださった版(楽譜を作らねば!)も素晴らしいので、この場を借りて紹介してしまいます。


新曲

タイトル未定。上へ上へと登っていくようなイメージのミディアム・ナンバー。曲としては真ん中にあるピアノとドラムスの応酬がポイントで、特にピアノについてはEb minorの調性を利用して黒鍵を叩き付けるような奏法を使っています。手のひらや拳を使った演奏に気づかれた方も多かったのではないでしょうか。原理的には腕や体で(?)弾いても問題ないことになっているのですが、そこは動画を公開する場合を考えて、節度ある範囲にとどめました。
ピアノとドラムスの構成なので洒脱な曲に聞こえたかと思いますが、実は「白の城塞」の流れを汲んだ、RPGに登場する人工建造物ダンジョン風のイメージから着想しました。アレンジの過程ですっかりお洒落になり、曲調も明るめなので、「Move」のような純粋なピアノインストにしようかとも思ったのですが、元々のイメージを尊重し、そういったサウンド、タイトル、ジャケットデザインで進めようと思っています。M3-2014秋新譜シングルにタイトルナンバーとして収録予定。

Solid Work

私のオリジナルの中でも相当古い部類の曲で、山脈さんが掘り起こしてくれて選曲することに。そもそも彼は別の曲を選んできてくれたのですが、難しすぎるので私がNGを出し、結果的にこの曲をやることに(それでも難しいのですが!)。これも原曲はピアノソロなので、ドラムスは山脈さんのアレンジです。
2008年に出したアルバム『LIBERTY』収録曲ですが、元々は2006年5月に大学サークルの新歓コンサートで初演するために作曲し、その後は2008年3月のソロコンサート(動画参照)で弾いたくらいなので、公の場で演奏するのはもしかしてそれ以来だったかもしれません。当時の私はカプースチンに影響を受けた技巧的なピアノに凝っていて、難しい曲を作ることに喜びを感じていたようなところもあって、それが今の私とは少し方向性が違うという意味での難しさもありました。ただ稚拙ながらもしっかり楽譜に起こして作った曲なので、再構築しようと思えばしやすい部類の曲でもあるんですよね。そういったことを思い出す良い機会でした。


Float Emotion

アップテンポかつ変拍子フュージョン調の楽曲で、難しい曲ですが少しずつ安定感も増し、最後の曲として選曲できるほどになりました。相変わらずアルバムよりも高速でしたが!seamlessと同じで、変拍子はハマると楽しいなと思います。曲の最後のポリリズム部分がポイントです。アルバム『PARALLEL』収録。

所感

今回はほぼ全てピアノとドラムスの編成(「感傷と夜想」のみピアノソロ)というシンプルな形態で臨みました。今までだと山脈さんのTSSソロ等で打ち込みを流すこともありましたので、音楽的にやや一辺倒すぎるかなとも思いましたが、特にそういった声も上がらず、ほっとしています。また、「Move」や「192」といった王道曲をあえて取り上げなかったのですが、それでもプログラム的に問題なく組めたことも大きかったですね(実は聴きたかった、等ありましたらコメント欄に書いてください)。
一年半ぶりのライブということでいろいろと不安もありましたが、アンサンブルもそう劣化せず(演奏の巧緻はともかく熱さと個性は増したと思いたい)、皆さまにも引き続きご来場いただけて、大変嬉しく思いました。願わくばここまで間を空けることなく、次の機会を持ちたいですね。来春のアルバム発表を目指して動いていますのでオリジナルの表現願望は続いていますし、またその頃にアナウンスできるよう、目下動いて参ります。引き続き、宜しくお願いいたします!

*1:ちなみに山脈さん作曲のナンバーについては、私のアルバムには入れない予定です。こういう機会に曲を書きためて、彼名義でアルバムを出してもらいたい、と個人的には思っておりますが、はてさて