9/29ライブ終了
栞さんのイベント「音楽栞 vol.1」に出演させていただきました。ご来場いただいた皆様ありがとうございました!
セットリスト
- Prelude to Friction 〜 Friction
- Move
- DIGNITY
- Windy Night City Light
- からの花瓶
- Chamber Rock
- Float Emotion
- Invincible(with a.guitar and violin)
- 192(with a.guitar and violin)
所感
四谷天窓.comfortさんの空間であったり、共演のrough mellowさん、主催の栞さんの作り出す雰囲気であったりで、暖かいライブでしたね。自分はというとその雰囲気を初っ端のFrictionで一気に打ち壊すという、ある意味美味しい役回りを演じさせていただけました(笑)。主催の栞さんはアルバムリリースも重なって並大抵ではない努力があったと思います…貴重な機会を与えてくださったことにこの場を借りて感謝申し上げます。
グランドピアノでの演奏は…とにかく気持ち良かった。これに尽きます。スタジオではいつもやってるわけですが、やはりお客さんの入る箱でPA付きで弾くと違いますし、ソロの曲も打ち込み合わせの曲も、どちらにとってもプラスに働いたと思っています。リハ中はとにかく気持ちが良くて、水泳の北島ばりにチョー気持ちいい!と言ってしまうのを必死に堪えておりました。本番の演奏は緊張もあってやや硬めになってしまいましたが、それでもその気持ち良さはお客さんに伝わったのではないかと思います。サウンド的には良いことですが、見た目的には幾分恥ずかしい状態だったとも言えます(笑)。
各曲について
Prelude to Friction 〜 Friction
突然のインスピレーションと新規購入音源のエチュード的な要素により気が付いたら出来ていたPrelude、幾分お客さんの混乱を招いたかもしれません。ハリウッド的な音という意見もありましたがまさにその通りで、それを貼りつけるだけでは能がないので最後のウドゥは自分のキーボード上でのパーカッション演奏をかぶせて作りました。実はリハのときと音量のバランスが変わっていて、打ち込み音源の返しがあまり聞こえず弾いていてずれてないかと冷や冷やものだったんですが、あまり顔には出さずに弾いていた、はずです。
今回はソロでの演奏ということで、久しぶりにブレイク後の溜めのないヴァージョンを弾くことができました。
Move
こちらも新規購入音源にドラムスの音を差し替える等のマイナーチェンジを施しての演奏。…といっても微々たる変化なので、気づいた人は相当なものというか原曲の僕と同じ音源を持ってる打ち込みストくらいにしか分かり得ない変化です。ドラムスが入ったりグランドピアノが入ったり、回を重ねるごとに少しずつ理想の形に近づいている曲ですね。
DIGNITY
2011年1月のライブ以来の選曲。原曲で入るピアノはアウトロに少々現れるのみなので、そのパートをそもそもカットして全体にピアノ即興をかぶせるスタイルでの演奏となりました。技術的にはそんなに難しくないんですが、今回の選曲の中では一番弾きなれていないので、練習量も必然的に一番多くなった曲です。その成果が出ていたかどうかは果てさて。
Windy Night City Light
イントロのリズムを排し、柔らかに入るヴァージョンにしました。この曲はメロディーを三和音で弾くため実は結構難しく、なおかつグランドピアノでの演奏はアルバム『MOVE』のレコーディング以来とあってなかなかタフなものがありました。
からの花瓶
ピアノソロ。グランドピアノだとこういう繊細な表現が求められる曲は感情の幅を一気に広げることができるので嬉しいです。電子ピアノでの表現から一番変化を感じていただけた曲ではないかと思います。
Chamber Rock
ピアノソロ。めくるめく音の洪水をグランドピアノで弾き切るのは難儀なことですが、最近常に選曲していることもあって慣れていたのか、そんなに苦には感じませんでした。あえて挙げるなら右手が9度の幅で和音リフを弾くところ(動画で言うと2:45〜)はいつも以上に大変でした。
Float Emotion
浅草ライブで初披露した曲。あのときお聞きになった方はテンポが遅いように感じられたかもしれませんが、本来はこのテンポで作った曲です。これも快速な変拍子で難曲なのですが、浅草ライブを乗り越えたおかげか随分と安定度を上げて弾くことができたように思います。
Invincible
三者コラボのVUTTERリクエスト曲。どうしてもこの曲のメインメロディをヴァイオリンで聴いてみたかったのです。竹やんさんのアイディアにより二度目のコーラスではオクターブ上げており、ヴァイオリン本来の魅力が一層出ていたと思います。くりっちさんのギターも原曲の速弾きベース部分を緻密に再現していただき、曲の要所要所をクールに決めていただきました。これにドラムスを加えたりすると一層メリハリのあるグルーヴが再現できる気がしました。
192
三者コラボのくりっちさんリクエスト曲。この曲は原曲にヴァイオリンがありませんが、実はストリングスが入っていることもあり、思っていたより音色のバランスが原曲に合っていたように思います。コラボのきっかけとなった曲のため、最後まできっちりと締めることができました。
他の出演者の方々
一番のハイライトは、rough mellowさん、栞さん、竹やんさんでの「三日月」だったかと思います。耳馴染みのあるフレーズという理由だけでなく、一番の完成度を持って迫ってきたために他の曲と比べてもパワーに違いがありました。ピアノ一台でどれだけパワーを詰め込めるかに腐心している自分にとっては、シンプルかつ上質な演奏の組み合わせでも同等のパワーを生み出すことができることを改めて思わされる場となりました。
今後
MCでも報告しましたが、しばらくは映像・舞台の作編曲の仕事が入るため、次のライブは冬(12月〜1月頃?)を考えています。またしばらく充電して、良い演奏をお届けできるように腕を磨きたいですね。また、そろそろアルバムを見据える時期ですので、ライブごとに新曲を披露できるようなインターバルを組めると尚良いかなと思います。相変わらずマイペースな活動で恐縮ですが、よろしければ引き続きチェックしていただけると幸いです。
というか今回写真を忘れたので完全に文字レポートですね!栞さんのライブレポートには写真もありますので、よろしければ併せてご覧くださいませ。