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    New Album "COMFORT 2" 2023/4/30 release


M3・ライブ終了

イベント目白押しの日々が終わりました。来ていただいた方、聴いていただいた方、アルバムを手に取っていただいた方、お話をしていただいた方、貴重な機会を与えてくださった方…本当にありがとうございました。今回のイベントはかなり意義深かったというか、今後の音楽活動の節目になるような出来事だったと思います。
あまりに盛りだくさんでしっかりした文章にまとめられる気がしませんが、この経験を忘れたくないので書き起こしてみます。

M3-2011春(5/1)@東京流通センター

ボーカロイドの顧客が減っている印象を受けました。自分のようなインスト書きが出る場としてはやはりM3が相応しいということを確認できたように思います。秋は是非新譜を持って参加したい。
委託参加させていただいたえだぴよ氏はボカロ客のニーズに合わせた新作作りに早くも着手し、面白そうな企画のお誘い(たぶん編曲とか)も受けました。歌モノ、特にポップス系・ボーカロイド作品は僕がストレートに発信するものではないというスタンスですので、逆にそういったポップス的なアプローチに長けた方の楽曲に自分の音楽性を投入するのが正しい姿だと思っています。そして普段のオリジナル・インストには無いジャンルを引き出されることになりそうなので、何が生まれてくるか今から楽しみです。

ライブ(5/3)@つくばクレオスクエア前広場


(ブッキングをしてくださったsuck_a_sageさんのブログより転載)

セットリスト

  1. Move
  2. Windy Night City Light
  3. 枯葉
  4. 誰がための歌
  5. Chamber Rock(新曲)
  6. Aim Toward

過去に何度か書いたファンタジーな世界観の歌モノをお届けできたのが収穫でした。「枯葉」はシャンソンのスタンダード・ナンバー、「誰がための歌」はアルバム『COMFORT』の終曲。どちらもtotoさんの個性的な歌声に合っていたのではないかと思います。特に「誰がための歌」はアルバムではボイス音源による歌だったので、本物の声を伴った版を打ち出せたことに大きな意義を感じました。作り手が曲に込めた感情を理解したうえで演奏表現をしてもらうという喜びを久しぶりに体感できた気がします。
新曲「Chamber Rock」はピアノ・ソロでお届けしました。まだ構成も完全に定まっていない状態で、大きなブレこそなかったものの迷いのある演奏になってしまったのではないかと思ったのですが、思いのほかご好評をいただけて嬉しく思いました。特に音響オペの方やドラマーの後輩など、音楽専門寄りの方々に受けたのが収穫というか、ライブで成長しそうな曲だなと。近日中にも動画の形でサイトでも公開したいと思っています。

奏者とつながる

いろいろな団体の方が出られるライブだったおかげで、たくさんの奏者の方とお話をすることができました。ゲストボーカルのtotoさんはもちろん、ヴァイオリン弾きやドラマーの後輩、アコースティック・ギターの名手、フォルクローレ奏者(この方は過去にコラボ経験あり、笑)。オリジナル曲への参加や、ニコニコ演奏への飛び入りを匂わせるような展開もあり、今後が非常に楽しみになってきました。
アルバム制作を中心とした活動をしてきたため、他の奏者の方とやるとなるとすぐにレコーディングの心配をしてしまい、思うように動けないところがありました。しかし今回のようなライブ形式ならその心配なくコラボレートすることが出来ますし、何より音楽の根源的な楽しみ方である「ジャカジャカやる」というステップを最近は踏めていないことに気づきました。大学時代はピアノ仲間との内輪演奏やミュージカルのバック・サウンド、他団体とのコラボ演奏、果ては劇団でのテーマソング制作など、形は違えど気軽なセッションがどこかしらに存在していた。いきなり録音機やカメラを持ち出すのではなく、まずは楽器を持って集まるところから。今一度ベーシックな営みを取り戻すことで、多様な奏者とのライブ、演奏動画、果てはアルバムへの参加にもつなげたいと思いました。この経験を無駄にしたくないと強く強く感じています。