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daybreak
New Album "daybreak" 2017/4/30 release


映画音楽の制作手順

前回の『夢の島』の場合

まず監督さんと映像を観ながら曲のイメージ打ち合わせ(このときの映像は編集する前なので本編とは尺・構成が違う)。シーンごとに身振り手振り口振りを交えてイメージを伝えていただき、紙にひたすらメモを取っていく。重要と感じたキーワードは全て記入。「バーン!」とか「ゾワワワ…」とか擬態語は結構重要。参考楽曲の入ったメディアも渡していただき、作るべき音楽のイメージを構築する。[ここまで2007年秋〜冬にかけて]
あとは自宅作業。曲ごとに締め切りを設定、出来るたびにデータで監督さんにお渡しする。修正すべき点をメールで返してもらい、修正稿を送る。修正不要の一発OKは全体の2割ほど(ここは僕の能力不足!)。その後、出揃った音楽をつけた映像を同じ面子で観ながら再度打ち合わせ、更に修正すべき曲を洗い出したのち再び自宅作業・データ納入。大体はそれで完成稿となるが、なかには更に修正を加えたものも。[ここまで2007年冬〜2008年春にかけて]
その後は監督さんがひたすら編集にあたる。この映画の場合は手法がアナログなので時間を要した模様。編集自体は2008年内に終わったようで、今年3月にめでたく最初の上映を迎え現在に至る。

今回の映画の場合

やはり監督さんと映像を観ながらイメージ打ち合わせ(未編集なのも同じ)。今回は事前にデモを提出しているため、それを基に楽器編成(生楽器が欲しいかなど)を聞く形。実際に必要な楽曲はデモとは異なるため、フレーズを簡単に口ずさんだりしながらイメージを固める。監督さんが音楽に詳しいケースもあるので、「こういう奏法が欲しいです」などと言われた場合はすかさずメモ。やはり参考楽曲を渡していただく(イメージ力のある作曲者は不要なのかもしれません)。[ここまで先週]
今回は生楽器を使いたいので、自宅作業と同時進行で演奏者・エンジニアを確保[現在進行中]。万一演奏者が用意できないときを考え、監督さんのイメージを考慮しながら善後策も練っておく。弦楽四重奏が理想だけど、無理そうならヴァイオリンとチェロだけにして、間の音域が必要なら別に打ち込みパートを用意しよう。ヴァイオリンだけでもいけるかもしれない*1。いざとなれば前回の経験を活かして全編打ち込み*2で行こう…など。以後シーンに当ててみて修正すべき点をチェックしつつ、譜面を起こす。その後レコーディング、MA(最終的な音当て)と進む。[ここまで8月の上旬には完了]
前作の自主制作と違って納期が決まっているので緊張感高め。逆に言うと苦労する時間自体は短め。

*1:浜渦さんの流れ

*2:前回のオーケストラと違い室内楽だと打ち込みはチープに聞こえやすく難しいため、この場合ストリングスのように編成を大きくしてしまう方が良い気がします