daybreak
New Album "daybreak" 2017/4/30 release


芸大生としての2008年

芸大での生活のことをあまり書いてこなかったのですが、それは特記するようなイベントがそんなに無かったからです(先日のサラウンドプロジェクトがあったくらい)。作曲についての心境の変化は常日頃書いてますしね。ただ、もっと他愛のないことを書いても良いのかなと最近感じてきたので、今年最後に簡単にまとめておこうと思います。

4月

入学して授業が始まりました。ゼミの顔合わせをしました。研究の方針を極めて大雑把に決めました。学内企画に初めて曲を出しましたが通りませんでした。ピアノのための三つの小品だったと記憶しています。

5月

研究に関して他の先生に助言をもらいに行ったり、文献を当たったり、学会を聴講しに行ったりしました。ゼミでは研究報告の他、和声と楽器法の講座がありましたが本格的なものにはなりませんでした(管弦楽法の本を買ったのにヴァイオリンの譜面を一つ書いて終わるくらい)。スタジオ演習の授業で生音を録音する課題が出たため、オーケストラ打ち込み曲を作ってピアノを自分で弾きました。生涯初のスタジオ・レコーディングとなったこの曲は後に「Intermezzo」として『LIBERTY』の四曲目に収まることになります。

6月

ゼミでチェロの勉強という話題が出たため、カプースチン室内楽作品を持って行ってウッドベースの模倣が行われていることを紹介しましたが、すぐに録音がウェット過ぎるとかいう話に転換されてしまう辺りが自分の科らしいと思いました。研究についてのレポートを書きました。学内企画に初めて曲が通り、某店舗で夏期間だけ流れました。打楽器のみの打ち込み曲でした。

7月

夏休みに入りました。ゼミ合宿で那須に行きました。スタジオ演習の授業の講評会があり、「Intermezzo」について作曲家の方から「現実の編成のボリュームバランスを再現したいのか、それともあり得ないバランスにしたいのか、どちらか一方に決めた方が良い」という助言をいただきました。前期作品の企画書の提出を要求され、悩んで書いた末に作品提出の話自体が流れました。ポピュラー音楽の授業でリードシートと音源を提出することになり、リードシート提出締め切り日に寝坊して二時間くらいで書いて出しました。

8月

実家に帰省して、「Sonata Positivo」の清書をしていました。結局滞在中に完了しなかったのですが、提出の話自体が流れたため、今でも残り二ページほどが書き終わっていません。リードシートの音源を録音する企画が持ち上がりましたが日程が合わず、結局打ち込みによる音源を提出しました。

9月

だいぶ疲れていた頃です。とにかく芸大に関わりたくなかったので藝祭は全く参加しませんでした。中間発表があり、M1も参加するかもしれないという話がありましたが結局流れました。この頃には流れることは予測できていました。

10月

夏休みが終わりました。N○Kの芸術系大学生向けセミナー(採用関連ではない)の斡旋があったため参加してきました。ドラマの製作現場(セット、スタジオ、DAWブースなど)を見学することができました。流れまくっていた研究発表が11月4日に決まり、ここぞとばかりに準備に追われました。

11月

研究発表が無事終わりました。学内企画に再び曲が通り、打ち込み曲と生録曲一つずつ採用されることになりました。打ち込み曲に関しては先生にリズムの刻み方、ボリューム・バランス、リバービングなど珍しく事細かに指導をいただき、結局四回ほど修正して完成となりました(逆に言うと四回もかかった)。生録曲はヴァイオリンとチェロの二重奏でしたが、Finale Notepadの機能をフルに活かした浄書は何とかできたものの、録音当日になって先生から修正をくらい(製本も終わっていた)、曲の40%をカットし、音の変更を行いました。映画音楽のときにこの程度の修正は五万とやっていて慣れていましたが、さすがにこのときは「もっと早く言ってください」と憤慨しました。この時ようやく自分の主張が最後まで通せた気がしました。勢いからか先生からの修正をいくつか直さずに録音に臨んでしまいましたが、好みの録音が出来たということで結果オーライでした。最終的には打ち込み曲のみが店舗で流れ(冬期間のみ)、生録曲の方はいざ流してみると雰囲気に合わなかったらしく見送られました。またどこかで使われる機会があるかもしれませんが。ちょっとアイリッシュな雰囲気の曲で、いかにもなメロディを生のヴァイオリンで弾いていただけたのはある種の感動でした。ちなみにこの曲は同席した後輩が気に入ってくれて、話していくうちに「クロノクロス」のCDを持っていることが判明しました。納得。
ポピュラー音楽の授業でジャズ・コンボ(ピアノ、ドラムス、ウッドベース)のレコーディングを見学しました。先生いわく「日本のポピュラー音楽の最前線アーティスト」による演奏は確かに素晴らしく、特にフュージョン・ナンバーの躍動感は垂涎ものでした。月末には先生の企画した研究会があり、スタッフとして休日出勤しました。講演する先生のお手伝いをしましたが、やはりこういう作業は苦手だと思いました。同期から意味無くテンパっている様をやたらと指摘されました。

12月

デザイン科の学生とチームを組んでCMを作る授業があり、組み合わせが決まって顔合わせをしました。サラウンドプロジェクトが本格化し、先生から意見を受けて曲を一から作り直したりしました。さらに二、三度の修正を加えて一般公開に臨みました。結果は先日書いた通りで、発表会を終え冬休みに入り現在に至ります。