OGR Best
骨さんにお借りした「OGR Best」について気に入った曲のレビューを書こうとして忘れていたのを載せてみます。シンセ寄りだけど生音も使うアルバムといった体裁ですね。そういう作品は多いと思いますけど、これはずっとシンセ寄りだと思います。
- 101.OUTER SPACE
ときどき鳴ってる口琴みたいな音が好き。ちょうどスーパードンキーコング2のコースターの曲で使われていたベース系統の音色に近い使い方を感じる。あとはラストのボイスが妙に印象に残ります。終わり方も跳ねるシンセと伸びるコーラスの対比が素晴らしいです。
- 103.電脳皇帝
個人的に大好きな楽曲構成が特徴的な曲。崎元さんが良く使う方法で、内容的にはフレーズの終わりに二小節を付加するだけなのですが、その二小節が単なる付加ではなくて、新しいフレーズが始まったかと思わせて実際には元に戻るというものです。ものすごくセンスを感じる構成で、いつか自分の曲で実現したいと思いつつまだ至っていません。
- 104.G ZERO
ベースの気まぐれな動きとリズムをずらしながら入ってくるシンセを伴って突き進む曲。決して複雑ではないのに、一瞬どういうリズムなのか分からなくなる感覚が好きです。
- 105.回路
ものすごくベタベタな曲なので逆に好みというか。八分音符のシーケンシャルなサイン波が、同じく八分音符のディレイを伴って現れるのが好きです。ディレイはもっと細かい音にすることが多いですけど、八分にするとオリジナルの旋律と同じ間隔なのですごくシンプルに響きます。それがこの曲のベタベタさに合っていて何ともいえない良い味を作り出しています。
- 109.JAPANESE SMILE
終始リズムを刻んでるアタックの緩やかな(ピチャピチャした)パーカッションが良いです。後に出てくる鼓の音の鋭いアタックと良く対比されています。
- 110.B.T.DUTCH
サイレン(ピーポー)のような動きをする機械的な音がたまらなく好きです。曲調はアンリミテッド・サガDISC2の「BT Ver.2」に近いものを感じます。
- 203.I.O.B (inorganic beat)
「B.T.DUTCH」と同じ香りのする曲。絶えず繰り返される不穏なフレーズが、変化する曲調の中でも強い存在感を放っているのにセンスを感じます。
何度も聴いていますが、やはり一枚目に好きな曲が多いような気がします。もう少し聴き込んで追記したいことが見つかったらまた書くかもしれません。